林業作業者は森林に入り、樹木を伐採・植栽することにより木材を生産したり、
森林の育成や管理を行って効率的な開発利用を進めるのが仕事です。
林業作業者は森林に対する伐採や植栽などの行為を、いつ、どれだけ、どのように
行うかといった森林の育成や管理(施業)が重要となります。
事業の経営と森林に対する伐採や植栽のバランスを考えながら将来収穫される木材
の量や質を確保することが長期間にわたる収入を決めます。
林業の仕事の基本は、木を植え育てることで、そのためには植えた苗を守るため
に雑草を刈ったり、間伐などの作業が必要で仕事は非常にハードです。
林業作業者は、各地の森林組合や材木やパルプ系企業など民間会社で働きます。
林業の現場となる山村の多くには過疎化という問題もあり、実際、林業作業者の
うち約7割が50歳以上の高齢者であることがあげられます。
また日本の森林は急な斜面が多く機械が導入できないため必然的に人の手でやる
しかなくその結果人件費が高くなるという問題があり、造林面積や伐採面積も減少
し続けるという状態を生みだしています。
上記に記したことが要因となり、日本の林業が国際競争にさらされ木材価格の低下
から競争力を失い、自給率が下降の一途をたどっているようです。
さらには、森林の手入れも充分ではなくなっているために、やせ細った森林や、植林
されずに放っておかれる森林が増え、森林の保全が叫ばれる原因となっています。
林業作業者になるには林業の現場で働く場合は都道府県林業労働力確保支援センター
に連絡するか、求人誌を見て民間の会社に入るのが一般的で、学歴は問われません。
危機的な状況である日本の林業ですが地方自治体のなかには、林業人口を確保する
ため林業の仕事につきたい人と、林業組合や民間企業を結びつけ、資金援助を行う
ところや未経験者を対象にして林業の体験イベントなど努力しているところもあります。